
子供たちにとっても身近で便利なインターネット。
どんどん使って新しいことをと思う反面、事件や被害に合う人も多くいるのが現実。そこまでいかなくても、家庭内のごたごたの原因になるときもありますよね。
できる対策として挙げられる「フィルタリングなどの制限」。
有効なのは間違いないですが、それだけじゃ不十分です。使えるデバイスも幅広くなっているので、設定して終わりにならない学びをするのが大事になってきます。
子供のインターネット被害は年々増加している

警察庁は2020年2月6日、「2019年(令和元年)の犯罪情勢」の暫定値を発表した。児童虐待の通告数と検挙数が過去最多を更新したほか、SNSに起因する事犯の被害児童も過去5年間で26.8%増え、過去最多の2,095人となった。
子どものSNS被害が過去最多2,095人、警察庁の犯罪情勢 https://resemom.jp/article/2020/02/07/54663.html

これ、恐ろしいのは犯罪の総数はどんどん減っているの。総数自体は戦後最小値になっているのに、SNSに起因する事犯はこれだけ増えているって、相当なこと。
検挙されてるのがこの数だけど、やっぱり見えにくい世界。実際の被害数は何倍にもなると言われているわ。
どんな被害が発生しているのかというと…
例えば・・・・
・SNSで知り合った人に送った写真をばらまかれる

ただばらまかれるだけでなく、裸など卑猥なものと合成されたり、個人情報も流されたり、嘘の情報も加えられたり、その写真を使って脅されたり…その被害は様々。
そして、一度ネット上にあげられてしまったら、完全に消すことはできないと言われています。無限ともいえる広がりをもつインターネット上をすべて探すこともできないし、誰かが保存していたらどうしようもありません。
一度流れた情報も、上書きするのは本当に難しいです。
・実際に会って、誘拐やレイプをされる

長くやりとりをしているから安心して…なんてコメントを出した子もいました。
計画が長期的なこともあるんです。
そして、相手がひとりではなく大人数だったり、女性だと思っていたら男性だったり、小学生だと思っていたら大人だったり…見えない相手とのやりとりだからこそだまされることもあるんです。
・多額の金銭を奪われる

SNSと言っても、Twitterなどだけではありません。
今多くの子どもたちが利用しているのはゲーム。ニンテンドースイッチなどでも簡単に世界中の人とつながることができます。
そこで課金を要求されたり、クレジットカード番号を教えるよう言われたりしています。目に見えるお金じゃないからこそ、こどもたちも軽くとらえてしまうのがむずかしいところです。
このほかにもいろいろな事件が起きています。いじめも大きな問題になっています。
次々に新しい、聞いたこともない事件が起きているのも事実です。
インターネット使用の制限方法はたくさんある

被害に合うのは怖いし避けたい…
使わせないのが一番なの?守る方法はある?

絶対大丈夫という方法は残念ながらありません。
交通事故と同じで、外に出ればぶつかるかもしれないし、屋内にいても車が突っ込んでくる可能性はゼロじゃありませんよね。
でも、できるだけ被害に合わないようにすることはできます!
パソコンの場合
Windows10の場合、「ペアレンタルコントロール」という機能が標準で備わっています。
Webの閲覧や使用時間、支払いなどの項目で設定ができるようになっています。

これは結構便利です!
子ども用のアカウントで使えるようにもなるので、仕事のファイルなど触らせずにプログラミングをやることも可能になります。
スマホ、携帯電話、タブレットの場合

フィルタリングを利用すると、悪質なサイトやアプリなどにアクセスできなくなります。
18歳未満の携帯電話契約にはフィルタリングの案内が必須となっているほどメジャーとなっていますが実際フィルタリングを利用している人は1割ほどなんだそう。

フィルタリングで見れないものって結構あるんです。
そのためのものなんだけど、中には安全だと言われていて使えないアプリがあったり、おもしろいと評判の動画にアクセスできなかったりします。
そういう積み重ねで面倒になり、解除していく人も多いんだそう。

「これは見たいから解除して」って何度も言われると確かに面倒になっちゃいますよね…
中には、こんな声も…

フィルタリングは大事。
でも、それだけじゃダメなんです。
こどもによって変えていくことが必要になってきます。
ゲーム機でも設定ができます
小学生に大人気のニンテンドースイッチには「みまもりスイッチ」という機能があります。
親のスマホにアプリを入れて、管理することができるんです。


パソコン、スマホや携帯、タブレット、ゲーム機…
あらゆるものに制限をかけることはできます。
でも、それだけじゃなく、なぜそうするのか理解していくのが何より大事になってきます。
小学校低学年~制限つけて守る時期
最近は小学校低学年であってもスマホを持っていたり、ニンテンドースイッチでオンライン対戦を楽しんでいたりします。
小学校入学と同時にプログラミングを始める子も多いです。

使い始めるときに、会話!
定期的に、会話!
とにかく、なんでも話せるようにしておくことが大事!
設定自体は、上にあげたような制限をかければOKでしょう。
ただ、勝手に設定して終わりではもったいなさすぎます。
「こんな危険があるから、こういう設定をしているからね。何か困ったことや気になることがあったら教えてね。」
そんな会話をして、定期的に(使うたびがベスト)何したか、誰かと遊んだのか、など聞けるといいですね。
小学校高学年~ネットリテラシーを身に付ける時期

高学年になってくると、一気にいろいろなことができるようになります。
できるし、情報も入ってくるからこそ、制限かけても安心できなくなってくるんです。
何より大事なのは理解することになってきます。
小学校でも必修化されたプログラミング教育。IT技術を利用する時のリテラシーやマナー、情報モラルが育成されることも重要視されているんです。
家でももちろん学ぶことができます。
総務省が出してるこのコンテンツや

Youtubeでもいろいろ見られます。

学校でも学ぶけど、詳しい先生がいれば別ですがなかなかそうはいかないのが現状のようです。
このころの子どもたちは親だけが言ってもだめなんですよね。親も、他の大人の声もできれば入れていきたいところ。
地域がメディアリテラシーについて講座をやっていたり、パソコン教室やプログラミング教室で教えてくれたりもします。
一つと言わず、いくつか掛け合わせて伝えていくのもいいですよね。
まとめ
子どもたちのインターネット利用には危険もたくさんある。
被害は増える一方。対策は必要不可欠。
幼いうちは、制限をかければひとまず安心。
成長に応じて、危険を理解できるようにはたらきかけていく。
サイトや動画から学んだり、学校やプログラミングスクールなどで学ぶのが良い。

便利だし、もうなくてはならない存在となっているインターネット。
使わないという選択肢はなくなるでしょう。
安全に使うために親子で学んでいくのが大切です!
ネットリテラシーも教えてくれるプログラミングスクールの参考に⇒ 【子供向け】オンラインで学べるプログラミングスクール6校を徹底比較!
コメント